公益信託 倫雅美術奨励基金

第29回
受賞者紹介

天皇の美術史6

■美術史研究部門

「天皇の美術史6
近代皇室イメージの創出
明治・大正時代」(吉川弘文館刊)

※3氏の共同受賞

塩谷 純

塩谷 純(しおや じゅん)

プロフィール

東京都出身
1993年 東京大学大学院人文科学研究科(美術史学専攻)修士課程修了
現在、東京文化財研究所文化財情報資料部
近・現代視覚芸術研究室長

<主要著書等>
「激動期の美術-幕末・明治の画家たち[続]-」
(共著、ぺりかん社、2008年)

受賞コメント

本書の共同執筆者である増野さん、恵美さんは、一緒に研究発表できる機会があればと常々思っていた方でした。そのお二方と本書を上梓し、さらにこのような栄えある賞をともに授かることになったのは望外の喜びです。お二方をはじめ、本書の執筆・刊行にあたり、ご教示、ご協力いただいた全ての方々に感謝申し上げます。

増野 恵子

増野 恵子(ましの けいこ)

プロフィール

島根県出身
1998年 早稲田大学大学院文学研究科芸術学専攻
(美術史)博士課程単位取得満期退学
現在、早稲田大学・跡見学園女子大学・一橋大学非常勤講師

<主要著書等>
「近代日本版画の諸相」
(共著、中央公論美術出版、1998年)
「美術批評家著作選集 第11巻 帝展改組/新体制と美術」
(共編著、ゆまに書房、2011年)

受賞コメント

この度、塩谷純さん、恵美千鶴子さんとともに倫雅美術奨励賞受賞の栄に浴するのは私にとって望外の喜びです。何よりお二人のご労作あってのことですが、拙稿は長年多くの方々に様々な形で助けて頂き、今回ようやく形になったものです。これまでご指導、ご助力頂いた皆様に、遅まきながら心より感謝申し上げます。

恵美 千鶴子

恵美 千鶴子(えみ ちづこ)

プロフィール

愛知県出身
2002年 千葉大学大学院人文研究科修士課程修了
現在、東京国立博物館学芸企画部
東京国立博物館百五十年史編纂室長

<主要著書等>
「料紙と書-東アジア書道史の世界-」
(共著、思文閣出版、2014年)
「藤原行成の書 その流行と伝称」
(東京国立博物館、2016年)

受賞コメント

「天皇の美術史」は、シリーズ全体の筆者が集まった会議もあり、また担当巻の筆者三人での打ち合わせは何度も行ない、現在活躍しているほかの筆者や出版担当者との話し合いはとても勉強になり刺激になりました。その結果、いいものが生まれて、このような賞につながったと思います。関係者の皆様に感謝申し上げます。

蜘蛛の糸

■美術評論部門

「蜘蛛の糸」展の企画及び
カタログ中の論文

都筑 正敏

都筑 正敏(つづく まさとし)

プロフィール

愛知県出身
1993年 信州大学教育学部卒業
現在、豊田市美術館 学芸担当長

<主要著書等>
「まなざしの共有」(共著、淡交社、2001年)、
美連協カタログ論文賞/優秀論文賞受賞(2016年)、
主な展覧会企画として「空き地」、「ギュウとチュウ −篠原有司男と榎忠」のほかソフィ•カル、 森村泰昌、
松井紫朗、ヤノベケンジ、森千裕などの個展を開催。

受賞コメント

芸術家の創作と蜘蛛の巣作り。双方の営みの不可思議な類似性への気づきがすべての出発点でした。展覧会では「蜘蛛の糸」をテーマに、近世から現代までの様々な分野の表現を手繰り寄せ、この国特有の美意識の在処とその展開をたどることを目指しました。巧妙で謎めく作品の数々が、美しい蜘蛛の網のような繋がりと広がりを織り成すことを心がけました。

第29回
顕呈式